クレマチスは育てやすい植物ですが、剪定方法の違いで迷ってしまうことがあります。
はじめての方は、「剪定で失敗しにくい品種選び」を意識すると、ぐっと育てやすくなります。
はじめてのクレマチス選び
はじめてのクレマチスは、苗選びが大切です。
ここでは初心者でも比較的簡単に育てることができる、クレマチスの選び方のポイントをご紹介します。
新枝咲き・旧枝咲きとは?
クレマチスには「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧両枝咲き」というタイプがあります。
これは、どの枝に花が咲くかの違いです。
・新枝咲き
今年伸びた新しい枝に花がつきます。
・旧枝咲き
前年に伸びた枝(昨年の枝)に花がつきます。
・新旧両枝咲き
前年に伸びた枝(昨年の枝)と、今年伸びた新しい枝の両方に花がつきます。
はじめての方は、剪定がシンプルな新枝咲きを選ぶと安心です。
おすすめの品種
ここでは、初心者の方でも育てやすい「新枝咲き」を中心に、おすすめの品種をご紹介します。
・新枝咲き
はじめての方には、剪定がシンプルな新枝咲きがおすすめです。
例えば、プリンセスダイアナやのニオベ、ロマンティカのような品種は、丈夫で育てやすく、はじめての方でも安心して楽しめます。
このほかに、旧枝咲きや新旧両枝咲きの品種もあります。
どちらも魅力のあるタイプですが、剪定のタイミングが少し分かりにくいため、はじめての方は新枝咲きから始めると育てやすいです。
はじめての方には、株がしっかりして育てやすい2年生苗がおすすめです。
価格を抑えたい場合や、ゆっくり育てるのを楽しみたい方は1年生苗でも問題ありません。
クレマチスの育て方
クレマチスを元気に育てるためには、「根をしっかり育てること」がとても大切です。
根が安定すると、株全体が丈夫になり、花つきもよくなります。
・日当たり
クレマチスは、つるの上部は日光に当て、根元は涼しく保つことで元気に育ちます。
半日陰でも育てることは可能ですが、日当たりがよいと、花つきがよくなり、株も丈夫に育ちやすくなります。
・深植え
クレマチスは、苗を少し深めに植えることで、根をしっかり張りやすくなります。
ポットの土の表面よりも、2〜3cmほど深く植えるのが目安です。
地中に入った部分からも芽が出ることがあり、株を守る役割にもなります。
・水やり
土の表面が乾いてから、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
特に開花期はたくさんの水を必要とします。
水切れしないように、こまめに確認すると安心です。
・支柱
茎や蔓に這わせて固定して、形を整えてきます。
茎が折れないように注意しましょう。
鉢植えと地植えどっちがいい?
クレマチスは、鉢植えでも地植えでも育てることができます。
はじめての方は、管理しやすい鉢植えから始めると安心です。
鉢植えは移動できるため、日当たりや風通しを調整しやすいのがメリットです。
地植えは大きく育ちやすい反面、場所を変えられないため、植え付ける場所選びが大切になります。
はじめのうちは鉢でしっかり根を育ててから、地植えにする方法もおすすめです。
クレマチスは水はけのよい土を好みますが、市販の培養土でも問題なく育てることができます。
植え付けの基本的な手順については、こちらの記事も参考にしてみてください。
苗の植え付け方とその後の管理|初心者でも失敗しない基本
鉢底石を入れるなど、水はけをよくする工夫をしておくと安心です。
クレマチスの剪定
ここでは、初心者の方でも扱いやすい「新枝咲きタイプ」のクレマチスの剪定方法をご紹介します。
新枝咲きは剪定がシンプルで、はじめての方でも迷いにくいのが特徴です。
基本は、冬にしっかり切り戻すだけで大丈夫です。
難しく考えず、シンプルに行いましょう。
・時期:冬(12月〜2月ごろ)
・方法:伸びた枝を、地面から20〜30cmほど残して切る
・ポイント:細い枝や弱そうな枝は根元から切る
深く切りすぎても、春にはまた元気に伸びてきます。
※旧枝咲きや新旧両枝咲きのクレマチスは、剪定方法が異なります。
はじめての方は、ここでご紹介した新枝咲きタイプから始めると安心です。
季節ごとのクレマチスの管理
クレマチスは季節ごとに少しずつ管理のポイントが変わります。
ここでは、1年の流れを簡単にご紹介します。
春(3月〜5月)
春はクレマチスの新芽が伸び始める、成長のスタート地点です。
花が咲く前のつるの伸びや新芽の変化も楽しめる時期です。
・水やり:水切れに注意し、鉢の底から水が出るくらいたっぷり与える
・つるの誘引:伸びてきたつるを、支柱やフェンスに軽く固定する
・肥料:株を元気にするため、肥料を与える
・花がら摘み:咲き終わった花はこまめに取り除く
四季咲きタイプのクレマチスは、花がら摘みをすることで、再び花を楽しめることがあります。
夏(6月〜8月)
梅雨時期の湿度や、真夏の暑さで弱りやすい時期です。
水切れや蒸れに気をつけながら、無理のない範囲で管理しましょう。
・水やり:水切れしやすいので、朝か夕方に鉢の底から水が出るくらいたっぷり与える
・暑さ対策:株元の直射日光を避ける
・蒸れ対策:風通しの良い場所に置く
日中の水やりは避け、涼しい時間に与えるようにしましょう。
クレマチスは、株元の直射日光をやわらげつつ、風通しをよくすることが大切です。
鉢の前に草花を置いたり、レンガなどで軽く日陰を作ると、無理なく環境を整えることができます。
株元の日差しをやわらげるときは、風通しをふさがないようにするのがポイントです。
鉢の前に軽く日陰を作る程度にとどめ、まわりは風が通るように空けておきましょう。
秋(9月〜11月)
暑さが落ち着き、株が回復してく時期です。
水やりや肥料など基本の管理を続けながら、株を整えていきましょう。
・水やり:土が乾いたらたっぷり与える
・肥料:少量与え、株の回復を助ける
夏のダメージから回復させるイメージで、控えめに与えましょう。
冬(12月〜2月)
クレマチスがゆっくり休む時期です。
冬になると葉が落ちるものが多く、見た目がさびしくなりますが、休眠しているだけなので心配いりません。
品種によっては葉が残るタイプもありますが、はじめての方におすすめしている新枝咲きタイプは、冬に落葉するものが多いです。
・剪定:新枝咲きは、伸びた枝を地面から20〜30cmほど残して切り戻す
※旧枝咲きや新旧両枝咲きのクレマチスは、剪定のタイミングが異なります。
はじめての方は、新枝咲きタイプを選ぶとシンプルに管理できます。
・肥料:余裕があれば、冬の間に少量の肥料を与えると、春の生育がよくなります
クレマチスは比較的病害虫が少なく、基本的には特別な対策をしなくても育てやすい植物です。
気になる場合は、見つけ次第取り除くなどの軽い対処で十分です。
新芽はやわらかく、ナメクジに食べられやすいため注意しましょう。
気になる場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
ナメクジ対策はこれでOK|花が食べられる前にやるべきこと
まとめ
はじめてのクレマチスは、品種選びがとても大切です。
剪定がシンプルな「新枝咲き」を選ぶことで、はじめての方でも無理なく育てることができます。
クレマチスは、根をしっかり育てることを意識しながら、日あたりと風通しのよい環境で管理していくことがポイントです。
季節ごとのポイントを押さえておけば、難しく考えなくても元気に育ってくれます。
最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。
クレマチスは思っているより丈夫な植物なので、できることから少しずつ始めてみてください。

