バラに挑戦してみたいけれど、管理が難しそうでなかなか手が出ないという方も多いのではないでしょうか。
わたしのはじめてのバラは、店頭で一目ぼれしたミニバラでしたが、すぐに枯らしてしまいました。
その後は、自分の好みに合った、初心者でも育てやすい品種を選ぶようにしたことで、毎年花を咲かせることができています。
実際に育ててみると、バラは意外と丈夫な植物だということもわかりました。
バラは、コツさえつかめば初心者の方でも十分に楽しめる花です。
この記事では、はじめての方でもバラを無理なく育てられるコツを、わかりやすくまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
はじめてのバラの選び方
バラの樹形を選ぶ
バラには「樹形(育ち方のタイプ)」がいくつかありますが、お庭の環境や将来のイメージに合わせて選びましょう。
樹形選びに迷ったときは、コンパクトにまとまるタイプを選ぶと管理がラクです。
・ブッシュ(木立)
木のように自立して育つタイプの樹形です。
比較的コンパクトにまとまりやすく、支柱もあまり必要ないため、はじめての方でも扱いやすいタイプです。
例えばこのような品種は、初心者の方でも扱いやすいです。
・シュラブ
自然に広がるように育つタイプの樹形です。
コンパクトに育てることも、大きく伸ばすこともできる、自由度の高いタイプです。
木立性とつるバラの中間のようなイメージです。
例えば、ポール・セザンヌのように、病気に強く樹勢のある品種は、はじめての方でも育てやすく、花も楽しみやすいバラです。
・つるバラ
長く枝を伸ばして育つタイプのバラです。
フェンスやアーチに這わせて楽しむことができますが、誘引などの作業が必要になります。
つるバラでは、ブルームーンのような人気品種もありますが、スペースや誘引が必要になるため、少し慣れてからでも楽しめます。
お庭の趣向や好みに合った樹形を選んでみてください。
品種の選び方
はじめてのバラは、品種選びがとても重要です。
初心者でも比較的育てやすい品種を選ぶポイントは、次の3つです。
・病気に強い
バラは病気にかかりやすいイメージがありますが、品種によって強さは大きく異なります。
病気に強い品種を選ぶことで、トラブルをぐっと減らすことができます。
最近では、無農薬でもほとんど病気が発生しにくい品種も増えてきています。
はじめてのバラには、「病気に強い」品種を選ぶと安心です。
・樹勢が強い
樹勢とは、バラの生育の勢いのことをいいます。
樹勢が強い品種は、多少の環境の変化にも対応しやすく、元気に育ちやすいのが特徴です。
苗についているラベルや商品説明にある「強健」「丈夫」「初心者向け」といった表記を目安に選ぶと安心です。
・四季咲き
四季咲きとは、春だけでなく季節を通して繰り返し花を咲かせるタイプのことをいいます。
(一季咲きは、春に一度だけ咲くタイプです。)
何度も花を楽しめるため、育てていて変化を感じやすいのが魅力です。
はじめてのバラには、「四季咲き」を選ぶと楽しみが増えます。
苗を選ぶときには、この3つのポイントをラベルなどで確認するようにしましょう。
また、「耐暑性」の表示がある場合は、暑さに強い品種を選ぶとより安心です。
このほかにも、コンパクトに育てられる「ミニバラ」などもあり、わたしも最初に選んだのはミニバラでした。
ただ、ミニバラは育てやすそうに見えて、水切れや蒸れに注意が必要なものもあります。
はじめてのバラには、今回ご紹介したような「病気に強く、樹勢が強い」品種を選ぶと安心です。
「新苗」と「大苗」どちらを選べばいいの?
バラの苗には「新苗」と「大苗」があり、それぞれ特徴が異なります。
はじめての方は、違いを簡単に知っておくと選びやすくなります。
・新苗
接ぎ木後、芽が出てきたばかりの若い苗です。
まだ株が小さく、花を咲かせる体力はあまりありません。
メリット
大苗に比べて価格が手ごろ
デメリット
まだ抵抗力が弱く、こまめな管理が必要
・大苗
1年以上育てられた、しっかりした苗です。
メリット
株が充実していて、花を楽しみやすい
デメリット
新苗に比べると価格がやや高め
新苗は春ごろ、大苗は冬から春にかけて多く出回ります。
はじめての方は、しっかり育った大苗から始めると安心です。
自分で育てていく過程を楽しみたい方には、新苗を選ぶのもよいでしょう。
少し手間はかかりますが、その分、成長を感じられる楽しさがあります。
はじめてのバラの植え方
元気な苗を選んだら、なるべく早めに植え替えましょう。
購入したままの状態では鉢が小さいことが多いため、一回り大きな鉢に植え替えるのが基本です。
バラを育てる環境
バラは日光と水が大好きな植物です。
日あたりと風通しのよい環境で育てましょう。
・日あたり
1日3時間以上の日当たりがあれば育てることは可能ですが、できるだけ長い時間日が当たる場所のほうが元気に育ちます。
日当たりがよいと、花つきがよくなり、株も丈夫に育ちやすくなります。
・水やり
土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
水やりは、株元にゆっくりと与えるのがポイントです。
葉や花に水がかかると病気の原因になることがあるため、なるべく根元に与えるようにしましょう。
・風通し
風通しのよい場所で育てることで、蒸れを防ぎ、病気の予防にもつながります。
株と株の間隔をあけたり、壁際に置く場合は少し離すなど、空気が流れる環境を意識しましょう。
日あたり・水やり・風通しの3つを意識するだけでも、バラはしっかり応えてくれます。
できるところから少しずつ整えていきましょう。
鉢植えと地植え、どっちがいい?
バラは、鉢植えでも地植えでも育てることができます。
はじめての場合は、管理しやすい鉢植えから始めるのがおすすめです。
・鉢植えの特徴
鉢植えは、置き場所を移動できるため、日当たりや風通しに合わせて調整しやすいのがメリットです。
管理もしやすく、はじめての方でも育てやすい方法です。
・地植えの特徴
地植えは、根をしっかり張って大きく育ちやすいのが特徴です。
ただし、一度植えると場所を変えることができないため、環境づくりがやや重要になります。
はじめのうちは鉢で育てて、株がしっかりしてきてから地植えにする、という方法もおすすめです。
植え付けやその後の管理については、こちらの記事も参考にしてみてください。
苗の植え付け方とその後の管理|初心者でも失敗しない基本
季節ごとのバラの管理
バラは季節ごとに少しずつ管理のポイントが変わります。
ここでは、1年の流れを簡単にご紹介します。
春(3月〜5月)
春は新芽がぐんぐん伸び、花も咲き始める成長の季節です。水やりをしっかり行いながら、変化を楽しみましょう。
・水やり:水切れに注意し、鉢の底から水が出るくらいたっぷり与える
・花がら摘み:咲き終わった花はこまめに取り除く
・病害虫対策:虫を見つけたら取り除き、傷んだ葉は取り除く
・肥料:株を元気にするため、肥料を与える
・新しい枝(シュート):春になると新しい枝が伸びてきますが、はじめは特に手を加えず、そのまま育てて大丈夫です
この他、風で倒れやすい場合は、支柱で軽く支えてあげると安心です。
夏(6月〜8月)
真夏は暑さで弱りやすいため、特に水切れや蒸れに気をつけたい時期です。
・水やり:水切れしやすいので、朝か夕方に鉢の底から水が出るくらいたっぷり与える
・蒸れ対策:風通しのよい場所に置く
・病害虫対策:傷んだ葉や黄色くなった葉は取り除く
秋(9月〜11月)
暑さが落ち着き、再び花を楽しめる時期です。
また、秋は苗も多く出回るため、はじめての一株を選びやすい時期です。
・水やり:土が乾いたら、鉢の底から水が出るくらいたっぷり与える
・花がら摘み:咲き終わった花はこまめに取り除く
・肥料:株を元気にするため、肥料を与える
冬(12月〜2月)
バラがゆっくり休む時期で、大きく成長することはありません。
・水やり:土が乾いてから2〜3日後に、鉢の底から水が出るくらいたっぷり与える(冬は水のあげすぎに注意します)
・剪定:春に元気に育つように、長く伸びた枝を半分くらいの長さに切る
・誘引:つるバラの場合は、枝に日が当たるように広げてフェンスやトレリスに固定する
春から初夏にかけてはアブラムシがつくこともあります。気になる場合は早めに対処しましょう。
アブラムシが急に増える理由と対策
病害虫対策は、虫を取り除いたり、傷んだ葉を取るだけでも、初期のうちは十分効果があります。
被害が広がる前に対応することで、大きなトラブルを防ぐことができます。
心配な場合は、市販のスプレータイプの薬剤を使うと、はじめての方でも手軽に対策できます。
例えば、ベニカXネクストスプレーのような、そのまま使えるタイプがおすすめです。
肥料は、春と秋に与えると、バラは元気に育ちやすくなります。
市販のバラ用肥料を使えば、はじめての方でも手軽に管理できます。
まとめ
はじめてのバラをうまく育てるためには、苗選びがとても大切です。
育てやすい品種や、しっかりした苗を選ぶことで、ぐっと育てやすくなります。
また、バラは一年を通して始めることができますが、はじめての方には秋から春にかけてのスタートがおすすめです。
気候が穏やかで、バラも無理なく環境に慣れていきやすい時期です。
完璧に育てようとしなくても、バラはしっかり応えてくれます。思っているよりも丈夫な植物なので、できることから気軽に始めてみてください。

